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モバイルバッテリーとは、外出先などどこにいても、スマートフォンやタブレットといった電子機器を充電することのできる携帯可能な予備電源です。
モバイル端末の充電目的から防災目的まで幅広く使えるモバイルバッテリーは、大容量タイプやコンパクトなものなど、さまざまな種類が展開されています。
今や多くのシーンで活用されるモバイルバッテリーですが、実は、公共のごみ収集では廃棄できないなど、押さえておくべき注意点があります。使い方や捨て方を、十分には把握できていない方も多いでしょう。
そこで、今回は、モバイルバッテリーの便利な使い方・正しい廃棄方法・ノベルティやオリジナルグッズで採用する際の選び方のポイントなどを解説します。
身近な存在となったモバイルバッテリーですが、正しい使い方や役立つ利用シーンなど、基本的なことは意外と知られていないのが実情です。
ここでは、思わぬトラブルを防ぎ、これまで以上にモバイルバッテリーを有効活用するのに役立つ、使い方の注意点や利用シーン・寿命などの基本的なポイントをまとめてご紹介します。
この機会に、基礎知識を再確認しておきましょう。
モバイルバッテリーを正しく使うには、
の2つを把握しておく必要があります。以下で順番に説明しますので、自分の使い方で問題ないのか、確認してみてください。
【モバイルバッテリーの使い方①】モバイルバッテリーを充電するときの注意点
モバイルバッテリーは、充電用のケーブルさえあれば、家庭のコンセントの他にパソコン・車のシガーソケットなど、さまざまなところから充電可能です。
モバイルバッテリーを充電する際は、以下のような点に注意する必要があります。
専用のケーブルを使用しないと、安全面が保証されないからです。場合によっては、モバイルバッテリーの寿命が短くなる、発煙・発火する、といったリスクがあります。
また、モバイルバッテリーに使われるリチウムイオン電池は高温に弱く、許容温度の上限が45℃くらいまでです。そのため、直射日光が当たる場所や夏場の車内のような密閉された場所といった高温になる環境で使うと、劣化や発火の危険性があるので注意しましょう。
モバイルバッテリーは使っていなくても、置いているだけで放電し、残量が減ってしまいます。放電しすぎて容量がなくなったまま放置するとバッテリーが傷むので、しばらく放置していたモバイルバッテリーは、再充電するよう心がけましょう。
【モバイルバッテリーの使い方②】モバイルバッテリーでスマートフォンなどを充電するときの注意点
モバイルバッテリーでスマートフォンなどを充電するときに注意すべきことは、以下のとおりです。
充電中にスマートフォンなどを利用すると、温度が上昇しすぎてしまい、モバイルバッテリーの劣化の原因となります。高温になる場所を避けたほうがよい理由も、同様に、バッテリーの劣化・発火の原因になるからです。
なお、モバイルバッテリーは、移動中や外出先だけではなく、防災用品としても優秀なツールと言えます。「外出先で充電しないから」という方も、もしものときに備えて、モバイルバッテリーを確保しておくと安心です。
▼モバイルバッテリーの利用シーン例
モバイルバッテリーの寿命は、モバイルバッテリー自体の充電回数によって決まっています。寿命となる回数は、種類や使用状況によって異なりますが、概ね300回から500回の充電によって寿命がくるとされています。
例えば、ほぼ毎日モバイルバッテリーを使うケースなら、約1年程度で寿命がくるということです。
モバイルバッテリーの寿命がきたからといって、すぐに使用不可になるわけではありません。当初は、充電時間が長引くといった変化が現れる程度です。
しかし、油断してそのまま使い続けていると、バッテリーの劣化による発煙・発火といった重大なトラブルに発展するリスクがあります。以下の買い替えを検討すべきタイミング例を参考に、早めに新しいモバイルバッテリーに切り替えるようにしましょう。
▼モバイルバッテリーの買い替えを検討すべきタイミング例
モバイルバッテリーは、使用時だけでなく、廃棄時にも注意すべき点があります。通常の「燃えないごみ」収集で出すこともできません。自治体のほとんどが、モバイルバッテリーは、「回収不可」としているからです。
衝撃に弱いモバイルバッテリーは、誤った廃棄の仕方をすると、発火のリスクもあります。そこで、ここでは、モバイルバッテリーの安全な捨て方についてご紹介しますので、参考にしてみてください。
この章の冒頭でお伝えしたとおり、公共のごみ収集で、モバイルバッテリーを捨てることはできません。例えば渋谷区では、以下のような取扱いになっています。
▼モバイルバッテリーを捨てる方法(渋谷区の場合)
携帯電話やゲーム機等に使用されている充電式電池、リチウムイオンバッテリー、ボタン電池は、積み込みの際に発火し、清掃車両の火災の原因になりますので「ごみ」として出さないでください。皆様のご協力をお願いいたします。
小型充電式電池の取り扱いについて(処分・リサイクル)
小型充電式電池(モバイルバッテリー含む)は、区では収集できません。
モバイルバッテリーを公共のごみ収集に出してしまうと、収集車内で火災が発生するなど、大きなトラブルに発展するリスクがあります。ルールを守って、正しく廃棄しましょう。
モバイルバッテリーの中でも、JBRC会員企業のモバイルバッテリーであれば、家電量販店などの店頭に設置されている「小型充電式電池リサイクルBOX」へ入れることもできます。使い終わった後に廃棄が簡単なモバイルバッテリーを選ぶなら、JBRC会員企業のものを選びましょう。
なお、JBRCとは、「資源の有効な利用の促進に関する法律」に基づき、モバイルバッテリーをはじめとする小型充電式電池のリサイクルなどを推進している一般社団法人です。
モバイルバッテリー本体のマークを確認すれば、JBRC会員企業のモバイルバッテリーかどうかを見分けることができます。JBRC会員企業のモバイルバッテリーであれば、3つの矢印が三角形の形に配置されたマークがついています。
見分け方や「小型充電式電池リサイクルBOX」の設置協力店について、詳しくはJBRC公式ホームページをご確認ください。
なお、当社もJBRC会員企業であるため、当社で取り扱うモバイルバッテリーは、回収BOXへ入れることができます。
自分で購入したのではなく、ノベルティなどで貰ったモバイルバッテリーを捨てたいという場合では、「JBRCのマークがうまく見つけられない」ということも多いでしょう。そのようなケースでは、以下の手順でチェックするのがおすすめです。
▼ノベルティなどで貰ったモバイルバッテリーのチェック方法
モバイルバッテリーを、ノベルティやイベント物販品などオリジナルグッズとして採用するときは、以下のようなポイントを押さえて選ぶことで、受け取った側の満足度を高めることができます。
▼モバイルバッテリーをノベルティなどに採用するときに着目すべきポイント
それぞれ、どのようなところがポイントとなるのか、順番に見ていきましょう
モバイルバッテリーを選ぶときは、最初にバッテリー容量に着目しましょう。バッテリー容量とは、「mAh(ミリアンペアアワー)」で記載されている数値のことです。バッテリー容量次第で、一度に充電できる量が変わります。数値が大きいほど、多くの量を一度で充電可能です。
最新スマホのバッテリー容量が年々増えていることから、1回の充電でフルにするためには、モバイルバッテリーも大容量にする必要があります。一方で、容量の大きなモバイルバッテリーは、大きくて重く持ち運ぶのが大変というデメリットがあることに、注意が必要です。
外出時にちょっとだけ充電できればいいという需要もあるので、その場合には、コンパクトな容量の小さめなタイプが喜ばれるでしょう。
このように、モバイルバッテリーのニーズは、二極化傾向にあります。ノベルティなどの配布対象のニーズを分析し、適している方を選ぶことが大切です。
出力とは、モバイルバッテリーの充電速度に影響する数値で、主に「A(アンペア)」という単位で示されている数値のことです。1Aから2.4A程度のものが多く出回っており、数値が大きくなるほど、充電速度も速くなります。
最大出力と充電速度の目安は、以下のとおりです。
モバイルバッテリーの最大出力と充電速度の目安 | |
---|---|
1A以上 |
一般的な速さの充電 |
1.5A以上 |
速やかに充電可能 |
2.0A以上 |
最新機種でも急速充電可能
|
上記のとおり、充電速度の速さにこだわってモバイルバッテリーを選ぶなら、できるだけ最大出力の高いものを選びましょう。
ノベルティやオリジナルグッズとして商品を検討するなら、ロゴやキャラクターの名入れができるかは重要なポイントです。特にエンタメグッズでキャラクターを印刷したい場合はフルカラー印刷ができるモバイルバッテリーがおすすめです。
ノベルティなどとして配布するモバイルバッテリーは、必ず、PSEマークが表示されているものを選びましょう。
PSE(Product Safety of Electrical)マークとは、電気用品安全法(PSE法)で定められている、安全性の基準を満たした製品であることを証明するマークのことです。
2019年2月1日から、政府によって、PSEマークの表示がないモバイルバッテリーの製造・販売・流通などが禁止されています。モバイルバッテリーをはじめとするリチウムイオン電池の発火事故が多発していたことを背景に、規制が強化されました。
基本的に、PSEマークの表示がないモバイルバッテリーは流通できないはずですが、インターネットなどでは、流通している危険性もあります。
せっかく配布・プレゼントしたモバイルバッテリーが、火災の原因になるといった事態に発展することを避けるためにも、必ずPSEマークが表示されているかどうかを、確認しましょう。
当社のモバイルバッテリーはすべてPSE適合製品ですのでご安心ください。
ノベルティやイベント物販品として採用するモバイルバッテリーは、JBRC加盟企業のものを選ぶようにしましょう。
JBRC加盟企業のモバイルバッテリーであれば、使い終わった後の処分が簡単であることに加え、使用後のモバイルバッテリーがリサイクルされやすくなるからです。
通常、1年から2年で寿命を迎える消耗品のモバイルバッテリーは、処分時の取り扱いにも配慮して選ぶことが、SDGsの観点からも欠かせないと言えるでしょう。
企業がノベルティとして調達する際も、個人間でプレゼントとして贈る場合であっても、モバイルバッテリーに関しては、JBRC会員企業の製品であるか否かを確認するようにしたいものです。
大容量の10000mAhのタイプやケーブルいらずのワイヤレス機能付き、コンパクトなタイプなど種類豊富にご用意しております。そのなかでもおすすめのモバイルバッテリーをご紹介します。
トレードワークスも会員企業であるJRBCとは、どのような団体なのでしょうか。モバイルバッテリーの取り扱いについて正しく把握するうえで欠かせないJBRCとJBRC会員について、基本ポイントを確認しておきましょう。
JBRCとは、モバイルバッテリーなどの小型充電式電池のリサイクルを推進している一般社団法人です。
小型充電式電池について、自主回収やリサイクルルートの構築・啓発活動などを行っています。活動にあたっては、関係する業界・市民団体や、自治体などと連携しているのが特徴です。
小型充電式電池のリサイクルにおいては、
という工程で資源を再利用しています。
JBRC会員とは、JBRCに登録している企業のことです。モバイルバッテリーなどの小型充電式電池のリサイクルに、責任をもって取り組みたい企業が登録しています。小型充電式電池のメーカー、小型充電式電池を使用した製品のメーカー、輸入事業者などが、主な登録対象企業です。
JBRC会員企業については、JBRC公式サイトの「『JBRC会員』企業リスト」で確認できます。