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「公正な貿易」を意味するフェアトレードとは、適正価格と継続性を特徴とする貿易の仕組みのことです。近年、このフェアトレードがSDGsとの関係で注目を集めており、取り組みを行う企業も増えてきています。
ただ、フェアトレードの取り組みにメリットがあると知ってはいても、具体的にどういう仕組みで何に貢献できるのか明確には把握していない方も多いのではないでしょうか。基本的な概要や利点についてポイントを押さえておけば、より効果的な取り組みが可能です。
そこで今回は、フェアトレードの意味・目的や基準、企業にとってのメリットなど、ポイントとなる基礎知識についてわかりやすく解説します。取り組み方法やフェアトレード製品の活用例・おすすめ商品など実践的な内容もご紹介しますので、参考にしてみてください。
「公正・公平な貿易」を意味するフェアトレード(fair trade)とは、主に開発途上国との貿易において、適正価格で継続的な取引をする仕組みのことです。1946年にアメリカのNGOがプエルトリコの手工芸品を輸入販売した取り組みが、原型と言われています。
開発途上国から原料や製品などを輸入する際に、労働や生産物に見合った価格で取引すれば、労働者へ支払われる賃金や労働環境の正常化につながります。このように適正価格での取引を通じ弱い立場に置かれる労働者の貧困・生活水準を改善することが、フェアトレードの目的です。
フェアトレードが重要視される背景には、多くの開発途上国が、歴史的に植民地や奴隷制度によって不当に低い対価で労働力や製品を買いたたかれていた経緯があります。植民地化されていた国々は、経済力や国としての基盤が脆弱です。
そのため、独立後も開発途上国として先進国に不当な低価格で輸出する構図が維持され、多くの課題が残されたままになっています。その代表例が、児童労働・強制労働・劣悪な労働環境です。
不当に低価格で原料や製品を輸出するためには、生産コストを下げる必要があります。そのためには、人件費を削ることが欠かせません。安い労働力を確保するため、開発途上国では18歳未満の子どもに義務教育を受けさせることなく働かせるケースが多くあります。また、本人の意思とは関係なく、奴隷のように半ば強制的に仕事をさせる場合もしばしばです。その労働環境も劣悪で、低賃金による長時間労働や安全管理の不徹底などが常態化しています。
その労働環境も劣悪で、低賃金による長時間労働や安全管理の不徹底などが常態化しています。
フェアトレードは、開発途上国との貿易時の取引価格を適正化することで、弱い立場に置かれている生産者の経済的・社会的自立を間接的に支援しています。
フェアトレードの対象となる品目には、食品や繊維などさまざまなものがあります。例えば、国際フェアトレード認証の対象産品は、下記の通りです。
食品の例 |
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食品以外の例 |
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フェアトレードは、SDGs(持続可能な開発目標)の17目標すべての達成に、直接的にまたは間接的に関係しています。
そのため、独立後も開発途上国として先進国に不当な低価格で輸出する構図が維持され、多くの課題が残されたままになっています。その代表例が、児童労働・強制労働・劣悪な労働環境です。
例えば、適正価格で取引し開発途上国の生産者や労働者の収入安定化を図ることは、目標①「貧困をなくそう」や目標②「飢餓をゼロに」の達成に不可欠です。また、生活水準の安定や児童労働・強制労働の根絶を目指すことは、目標③「すべての人に健康と福祉を」や目標④「質の高い教育をみんなに」の実現につながるでしょう。
このように、フェアトレードに取り組むことは、そのままSDGsの目標達成を総合的に実現させることにつながります。
フェアトレードについて正しく理解する上で、把握しておきたいのが国際基準です。世界には、フェアトレードに関する基準が複数あります。ここでは、代表的な基準である「WFTOの10の原則」「国際フェアトレード基準」の2つをご紹介します。
WFTO(World Fair Trade Organization)とは、世界フェアトレード連盟のことで、1989年に設立されたフェアトレード普及を目的とした国際的な団体です。
WFTOは、フェアトレードを実践する団体が守るべき10の原則について、下記の通り提唱しています。
国際フェアトレード基準は、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が、開発途上国の生産者の持続可能な発展を目指して定めた基準です。対象の産品・地域や、生産者が守るべき基準、トレーダー(輸入組織・製造組織・卸組織)が守るべき基準などが盛り込まれています。
経済的・社会的・環境的の3つの視点から、基準がまとめられているのが特徴です。ここでは、その一例を見ておきましょう。
経済的基準の例 |
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社会的基準の例 |
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環境的基準の例 |
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国際フェアトレード基準の詳細は、特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパンのサイトをご参照ください。
https://www.fairtrade.net/jp-jp.html
フェアトレードに取り組む際に注目すべきなのが、フェアトレード製品に表示される国際フェアトレード認証ラベルです。ここでは、国際フェアトレード認証について、ラベルの意味や認証の仕組みを簡単に確認しておきましょう。
国際フェアトレード認証ラベル(The FAIRTRADE Mark)とは、その製品が国際フェアトレード・ラベル機構(Fairtrade International)の定めた基準を満たすことを示す目印です。
フェアトレードの市場規模が拡大するにつれて、一言でフェアトレードと言っても、さまざまなレベル感のものが混在するようになりました。そこで、自称「フェアトレード」によるフェアトレードの形骸化を防ぐべく、第三者組織による認証制度が作られました。国際フェアトレード認証ラベルが付いている製品は、原料の生産や加工、製品の製造工程に至るまで、フェアトレード基準を満たすかどうかチェックされており安心です。
国際フェアトレード認証ラベルが付いている製品は、原料の生産や加工、製品の製造工程に至るまで、フェアトレード基準を満たすかどうかチェックされており安心です。
国際フェアトレード認証では、下記のような仕組みでフェアトレード製品が基準に適合するかどうかを判断しています。
認証機関 |
※日本国内では、特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパンが認証を実施 |
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認証基準 |
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認証対象 |
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国際フェアトレード認証では、上記の通り独立した第三者機関が、製品の原料の生産者にまで遡って基準を満たしているか確認しているのが特徴です。開発途上国の持続可能な発展に確実に貢献するためには、信頼性の高い認証ラベルが付いたフェアトレード製品を選んだほうがよいでしょう。
企業にとってフェアトレードへの取り組みには、大きなイメージアップ効果が得られるメリットがあります。具体的には、次の2点からフェアトレードへの取り組みは有用です。
①SDGsの目標達成への貢献をアピールできる
②ESG投資において有利になる
どういうことなのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
フェアトレードは、SDGsの目標達成に関連の深い取り組みです。フェアトレードへの取り組みをPRすれば、自社の利益だけでなく、開発途上国の生産者・労働者の生活水準向上などに貢献する企業というイメージを確立できます。消費者や取引先などからの印象もよくなるので、競合他社に差をつけ選ばれる企業となる上で重要です。
ESG投資とは、環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)についての取り組み状況を評価基準に取り入れて投資判断をする方法のことです。
近年、環境意識やSDGsの目標達成の重要性が高まったことなどを受け、ESG投資がトレンドの1つになっています。SDGsの目標達成に貢献できて、環境や社会の発展にも配慮するフェアトレードへの取り組みは、ESGを重視する投資家の評価を上げるためにも有用です。
企業がフェアトレードへの取り組みを実施する方法の一例としては、次のようなものがあります。
さまざまな取り組み方がある中で、もっとも気軽に始められるのがフェアトレード製品を活用することです。特にノベルティ・記念品などオリジナルグッズを制作するシーンで、フェアトレード製品を使うと効果を高められます。
具体的なフェアトレード製品の活用方法については、次章でもう少し具体的に見ていきましょう。
前章でもご紹介した、企業がフェアトレード製品を活用してフェアトレードに取り組む方法について、代表例を3つ解説します。
フェアトレード製品に名入れなどを施してオリジナルグッズを制作し、販促品などとして活用すると効果的です。一例として、次のようなシーンで配布・販売する方法があります。
備品にフェアトレード製品を採用することでも、フェアトレードに参画できます。具体的には、次のようなシーンにフェアトレード製品はおすすめです。
都道府県や市区町村で近年力を入れている消費者教育の教材として、フェアトレード製品は最適です。また、フェアトレードの推進や周知を図るイベントの配布物にも適しています。
学校教育でもSDGsやフェアトレードについて取り上げるため、学校教材にもおすすめです。「フェアトレードコットンを使用したバッグで、オリジナルバッグを作ろう」といった触れ込みでアプローチするのもよいでしょう。
さらに、教育関係では、オープンキャンパスや学校説明会のノベルティとしてもフェアトレード製品は効果的です。
フェアトレードの取り組み自体は有意義ですが、フェアトレードに関連して問題点があることも念頭に置いておく必要があります。
特に、企業がフェアトレードの取り組みをする上で気を付けたいのが、実体を伴わないフェアトレードです。近年では「SDGsウォッシュ」「グリーンウォッシュ」といった言葉が生まれるほど、環境やSDGsに配慮していると自称して、実は全く配慮のない製品を流通させるケースが増えています。
フェアトレード製品と思っていたら、実際には開発途上国に適正な対価が支払われていなかったというトラブルに巻き込まれないためには、信頼できるフェアトレード製品を選ぶことが大切です。国際フェアトレード認証が付いているか確認するなど、自衛策を講じるよう心がけましょう。
トレードワークスでは、セールスプロモーション業界で初めて世界基準である国際フェアトレードラベル機構の認証ライセンスを取得しました(2020年11月時点)。
「開発途上国の支援につながる取り組みをしたい」「SDGsに貢献したいけれど、何から始めればよいかわからない」――。
そんな企業様のニーズに応えるべく、使い勝手の良い定番アイテムとしてフェアトレードコットン製品を開発しています。「ノベルティ・グッズでなら始めやすい!」という声も多く、SDGsへの取り組みを御社のペースで無理なく始められるのが特長です。さらに国内在庫があるため、小ロットからのオリジナルグッズ制作にもおすすめ。ノベルティや販促品として、気軽に気軽に社会貢献活動をカタチにできます。
マークレススタイルのフェアトレードコットン製品には、「国際フェアトレード認証ラベル」が付いているので、ノベルティなどとして受け取った方にも社会的価値のある取り組みであることを自然と伝えることができます。
ここでは、さまざまなシーンで活躍するフェアトレードコットンのトートバッグ・ポーチ・巾着・サコッシュのおすすめアイテムをご紹介します。
まずは、国際フェアトレード認証ラベル付きのコットントートバッグを6種類ご紹介します。トートバッグは、会議・株主総会・展示会などの配布用ノベルティや記念品から物販用アイテムまで、幅広く活躍するのがポイントです。
いずれのアイテムも、オリジナルデザインを名入れできます。
フェアトレードコットンA4フラットバッグ
フェアトレードコットンベーシックトート(M)
フェアトレードコットンフラットトート
フェアトレードコットントート(M)
小ぶりで持ち歩きやすいポーチ・巾着は普段使いしやすく、受け取った側の印象に残りやすいアイテムです。それだけPR効果も高くなるので、名入れしたオリジナルグッズを制作しておけば、フェアトレードの取り組みを効果的に進められます。
また、巾着はラッピングとしても最適です。
貴重品や最小限の持ち物をスタイリッシュに持ち歩けるサコッシュは、年代や性別を問わずトレンドのアイテムです。トレンドに「フェアトレード」という付加価値をプラスすることで、他社に差がつくオリジナルグッズを制作できます。
国際フェアトレード認証ラベル付きで、名入れが映えるシンプルなデザインが魅力のアイテム2種をご紹介しますので、ぜひオリジナルグッズを制作してみてください。
フェアトレードコットンキャンバスサコッシュ
フェアトレードコットンサコッシュ
フェアトレードとは、適正価格で取引するなど、開発途上国の労働者や生産者の課題解決を支援する貿易方法のことです。フェアトレードに取り組むことで、SDGsの目標達成に貢献できるほか、企業のイメージアップにも役立ちます。
MARKLESS STYLEでは、信頼の国際フェアトレード認証ラベルを取得したフェアトレード製品を豊富にお取り扱いしております。いずれもオリジナル名入れができるため、イメージアップ効果を高めるグッズ制作が可能です。豊富なラインナップと在庫・納期の対応力が強みで、ご注文は1個からでも承っており、初心者でも使いやすいのが魅力です。名入れをしたオリジナルグッズ制作は、ぜひ、MARKLESS STYLEにおまかせください。