ジュートとは?素材の特徴やエコ素材といわれる理由を解説

環境にやさしいエコ素材として馴染みの深いジュートは、SDGsの目標達成に役立つこともあり、近年ますます注目を集めています。
ジュートとは、黄麻(こうま)というシナノキ科の植物の繊維でできている素材です。丈夫・通気性が高い・保温性があるなど、ジュートは、優れた特長を多く備えています。

そのため、バッグ・帽子・サンダルといったファッション雑貨から、カーペット・収納ボックスといったインテリア用品まで、幅広い用途で利用が可能です。
このようなジュートは、ノベルティグッズや物販品にも、とても適しています。サステナブル素材なので企業などのイメージアップに有効であることに加え、用途が広いためニーズに合わせた取り入れ方ができるからです。
今回は、グッズ作成を検討するならぜひチェックしておくべき、ジュートの特徴・魅力・おすすめの利用シーンなどをご紹介します。費用対効果の高いノベルティ・物販品を採用するための参考に、お役立てください。

ジュートとは?エコ素材といわれる理由や魅力は?

ファブリックの種類の1つであるジュートは、麻の一種で、環境にやさしい「エコ素材」として有名です。
ジュートは、元々はその丈夫な特性を活かして、コーヒー・大豆などの農作物を輸送・保管するための麻袋や、資材などを束ねる麻ひもとして利用するのが一般的でした。
しかし近年では、サステナブルな特徴や機能性の高さが評価され、ファッション雑貨・インテリア用品など、多くの分野で利用されています。
ここでは、ジュートの何がそんなによいのか、ジュートがエコ素材と呼ばれる理由や魅力などを確認してみましょう。

ジュートとは

ジュートとは

ジュートとは、主に黄麻(こうま)というシナノキ科の植物の繊維を原料として作られる素材のことです。黄麻は、熱帯や亜熱帯といった高温多湿な環境で栽培されます。さらに、黄麻は、栽培後の加工時に大量の水に浸して発酵させる必要があるので、水が豊かな地域が生産に適しているのも特徴です。国名で言うと、主に、インドやバングラデシュなどで栽培されています。
光合成の効率がよい黄麻は、肥料や農薬などを使わなくても、ぐんぐん生長する植物です。十分な日照が確保できれば、約100日という短期間で2~3メートルもの高さに育ち、収穫することができます。

肥料・農薬が不要で手間もかからないという黄麻の特性は、栽培時の環境負荷を抑えるとともに、貧しい地域でも簡単に栽培できるなど、非常にサステナブルです。

詳しくは次項で説明しますが、このような特性が、「ジュートは、SDGsの目標達成に有効」とされる理由の1つと言えるでしょう。
黄麻を収穫後は、茎の部分を、水中に1~2週間浸けておきます。こうすることで発酵が進み、黄麻内部のジュートの原料になる部分を分離しやすくなるからです。その後、手作業で原料となる靱皮(じんぴ)部分を選り分けたら、水洗いし乾燥させ、糸などに加工していきます。
なお、黄麻の呼び方は、原産国によって異なります。産地がインドのものはインド麻、バングラデシュのものはジュートなどと呼び分けるケースもありますが、基本的に同じものです。
ちなみに麻には、原材料となる植物によって、他にも複数の種類があります。代表的なものは、リネン・ヘンプ・ラミーなどです。

ジュートがエコ素材の理由

ジュートが「エコ素材」と呼ばれるのは、原料の栽培過程から加工時、廃棄の段階に至るまで、環境に対する負荷が小さいからです。

ジュートがエコ素材と呼ばれる理由
原料(黄麻)の栽培
  • 肥料や農薬を使わなくても問題なく育つので、環境を汚染しない
  • 光合成を活発に行うため、温室効果ガス(二酸化炭素)の削減に効果的
原料からジュートへの加工
  • 加工時に出る廃棄物は、容易に土壌に還元されるものが大半を占めるので、生態系や環境を破壊しない
    【例】水・黄麻の原料として利用しない部分 など
廃棄
  • 廃棄時に焼却しても有害なガスが発生しない
  • 焼却せずに埋め立てても、すぐにバクテリアの働きで土に還る

上記のとおり、環境に負荷をかけず、むしろ温室効果ガスを減らすジュートは、SDGsの目標達成にも有用です。関わりの深い達成目標を2つ見ておきましょう。

ジュートと関わりの深いSDGsの達成目標2つ
目標13
気候変動に具体的な対策を
  • ジュートの原料となる黄麻は、光合成の効率がよく、二酸化炭素の吸収が一般的な樹木と比べて約5~6倍多いとされている
  • そのため、温室効果ガスを減らすことが可能で、気候変動への対策となり得る
目標15
陸の豊かさも守ろう
  • 原料の栽培時に肥料や農薬を使わないので、環境を汚染しない
  • 廃棄時に焼却しても有毒ガスが発生せず、埋めればすぐに土に還るので環境負荷がない

以上のとおり、原料の栽培時から製品使用後の廃棄に至るまで、ライフサイクル全体をとおして環境に負荷を与えないため、ジュートは「エコ素材」と呼ばれるのです。

ジュート素材の魅力とは

ジュートは、環境に負荷がかからないだけでなく、素材自体の機能性の高さも魅力的です。代表的な特徴として、丈夫・通気性・保温性の3つが挙げられます。

ジュート素材の代表的な特徴3つ
丈夫
  • 天然繊維の中でも抜群に耐久性が高い
  • 水にぬれることで、さらに強度が上がるので、利用シーンを選ばず使いやすい
通気性が高い
  • 空気を通しやすく、水分の吸収と発散に優れている
  • 汗ばむ季節でもサラッと使えるので、帽子やサンダルなどにも利用されている
保温性に優れている
  • 繊維の表面に毛羽があるため、暖かな空気を逃しにくく、寒い時期でも快適に使える
  • ラグやカーペットの裏地などに最適

以上のとおり多くの魅力があるので、ジュートには、使い道も豊富にあります。主なジュートの使用例をピックアップして見てみましょう。

ジュート素材の使い道の一例
ジュートの糸
  • 荷造りや農作物の結束に使うひも
  • カーペット用の糸
  • 畳の表糸
  • 猫の爪とぎ
  • 崖の崩落防止用植生網
  • 電線
  • 導火線
ジュートの布
  • 農作物の輸送、保管用の袋
  • エコバッグ
  • カーペットの裏地
  • ソファなどの下張り
  • 壁紙
  • テーブルクロス
  • カーテン
  • 収納ボックス
  • 土のう
  • 樹木を保護するテープ

このように、農業・ファッション・インテリア・防災など、ジャンルを問わず幅広いシーンでジュートが使われています。今や、ジュートは、私たちの暮らしに欠かすことのできない素材なのです。

ノベルティにも物販品にも!ジュートバッグおすすめご利用シーン

SDGsの目標達成に有効で、機能性にも優れたジュートは、ノベルティグッズや物販品にも最適です。中でも特に、丈夫でおしゃれなジュートバッグは汎用性が高く、さまざまなシーンで利用できます。利用シーンの一例は、次のとおりです。

◆ジュートバッグおすすめご利用シーン例

  • 缶飲料や野菜・食品、植物の苗など、商品のおまとめセット販売
  • アパレル・化粧品の購入者特典
  • 住宅展示場などの来場記念品
  • ホテルなど宿泊施設のアメニティ
  • ウェディングの引き出物バッグ
  • アーティストグッズ、舞台やイベントの物販品
  • 新製品のサンプリングの配布用バッグ
  • オープンキャンパスの資料持ち帰り用バッグ

各ご利用シーンについて、順番に説明していきます。

缶飲料や野菜・食品、植物の苗など商品のおまとめセット販売として

ジュートバッグは、野菜・食品・植物の苗など、少しかさばる商品をまとめてセット販売する際に入れておく袋に最適です。
例えば、缶ジュースなどをまとめ売りすると、かなり重量がありますが、丈夫なジュートバッグなら6本缶、24本缶を入れ、バッグとセットにしてそのまま販売することが可能です。
(例えば当社製品TR-1187ジュートスクエアトート(LL)であれば耐荷重15kgとなります)
また、普通のビニール袋に入れる場合と違って、持ち帰り後の袋を、エコバッグなどとして何度も再利用できます。さらに、保冷・保温効果のあるジュートバッグを採用することで、お買い物だけでなく通勤時やレジャーなど、用途が広がり喜ばれます。
缶ジュースなど購入した商品を消費したら終わりではなく、その後もジュートバッグが役立つことで、購入者側のお得感がアップするでしょう。販売店舗の印象も良くなることが期待できます。その結果、リピーターになってもらいやすくなるという効果を見込めるでしょう。

アパレル・化粧品の購入者特典として

アパレルや化粧品の購入者特典として、ジュートバッグは適しています。
受け取った後に長く使えるジュートバッグが購入者特典としてつくことで、商品がよりお得に購入できる印象を与え、販売促進につながるためです。新規顧客の獲得にも、有効でしょう。
さらに、エコ素材として有名なジュートを使うことで、今注目のSDGsに取り組む企業という印象を与えられるので、ブランドイメージの向上にもつながります。
さらに、購入者特典限定のデザインにしておけば、既存顧客のコレクター心をくすぐり、リピート率アップにつなげることもできるでしょう。顧客に、SNSなどで「おしゃれなジュートバッグをもらった」などと紹介されれば、それだけで大きな宣伝効果が得られることも魅力です。

住宅展示場などの来場記念品として

ジュートバッグは、住宅展示場などの来場記念品として利用するのも効果的です。住宅展示場から、複数のパンフレットや資料などを持ち帰る際に、重宝するからです。
また、手元に再利用可能なジュートバッグがあることで、印象に残りやすくなるでしょう。住宅展示場から帰宅後も、ジュートバッグを使う度に思い出してもらえるので、成約に至りやすくなる効果が期待できます。
仮に、今回の来場については成約に至らなかった場合でも、来場者の印象を良くしておけば、

  • 次の機会につながる
  • 他の顧客を紹介してもらえる可能性が上がる

といったメリットがあるでしょう。

ホテルなど宿泊施設のアメニティとして

ホテルなどの宿泊施設のアメニティとして、ジュートバッグを採用することもおすすめです。

ジュートバッグを備え付けておくことで、ホテルに滞在している間の、ちょっとしたお出かけ時の利便性が上がるからです。おみやげなどを購入して、帰りの荷物が増えたときのサブバッグとしても役に立ちます。
また、ホテルのロゴが入ったジュートバッグであれば、旅の思い出としても、嬉しい一品です。宿泊客は帰宅後にバッグを見て、楽しかった旅行中のことを思い出せるので、また「泊まりたい」と思ってもらえることでしょう。
実際に京都のホテルなどで、館内のサブバッグとして使えるように、ジュートバッグをアメニティに採用しているところもあります。

ウェディングの引き出物バッグとして

ジュートバッグは、ウェディングの引き出物入れとしても、人気が高いアイテムです。ウェディングの引き出物を持ち帰る袋の定番は紙袋ですが、どうしても代り映えのしない味気ないイメージになりがちです。
そこで、アレンジのしやすいジュートバッグを採用することで、オリジナリティあふれるウェディングを実現できます。シンプルなジュートバッグは、リボンやタグ・プリザーブドフラワーなどをあしらうだけで、世界に一つだけのおしゃれなバッグにアレンジ可能です。

アーティストグッズ、ライブや舞台、イベントの物販品として

アーティストグッズ、舞台やイベントの物販品のマンネリ化を防ぎたいなら、ジュートバッグをおすすめします。
グッズ・物販品として定番のバッグに、さっぱりとした涼しげな風合いのジュートを取り入れることで、季節感を出すことができるからです。ファンも、いつもと違う限定感のあるグッズが販売されることで、一層イベントを楽しむことができます。
「いつも似たような雰囲気のグッズ・物販品になりがち」という場合は、素材を少し変えるだけで印象を大きく変えられますので、ぜひジュートバッグを検討してみてください。

新製品のサンプリングの配布用バッグ

新製品をプロモーションするためにサンプリングをする場合、お渡し用の袋にジュートバッグを採用するといった活用方法もあります。
SDGsに配慮した繰り返し使えるジュートバッグに入れて新製品を配ることで、商品や企業のイメージアップ効果が見込めるからです。
他社と一歩差を付けられるプロモーションを行いたいという場合は、ジュートバッグに入れ、サンプリング時の渡し方を工夫してみるのも、1つの手と言えるでしょう。

オープンキャンパスの資料持ち帰り用バッグ

オープンキャンパスの来場者向けノベルティグッズも、ジュートバッグを活用するのにおすすめのシーンの1つです。
持ち帰る資料などが多くなりがちなオープンキャンパス。資料を持ち帰りやすく、オープンキャンパス後も繰り返し使えるジュートバッグを準備しておけば、他のキャンパスに差をつけることができるでしょう。

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様々なシーンで利用できるジュートバッグ。MARKLESS STYLEのおすすめジュートバッグをご紹介いたします。

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おわりに

ジュートは、黄麻という植物を原料とする麻の一種です。原料栽培時から廃棄時に至るまで、環境への負荷がないため、エコ素材として人気があります。機能性が高く、SDGsの目標達成にも貢献できる素材なので、ノベルティグッズ・物販品に最適です。

特に、ジュートバッグは手軽に導入しやすく、初めてのジュートアイテムとしておすすめです。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ、導入を検討してみてください。

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