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近年、再生素材製品をノベルティや記念品・オリジナルグッズにする企業が増加傾向にあります。地球環境に配慮し、SDGsの目標達成に貢献できる再生素材を使用した製品をノベルティなどにすることで、効果的に企業のイメージアップを目指せるからです。
昨今では、企業の社会貢献の度合いが投資基準となるESG投資が、日本でも一般的になってきています。こういった社会情勢の変化を踏まえると、ノベルティなどを販売促進だけでなく社会貢献のアピールにも使えることは、大きな意味のあることと言えるでしょう。
今回ご紹介していく再生素材とは、一度製品化し不要になったものや、製造の工程で発生した廃材などをリサイクルすることで、再度製品づくりに利用できるよう処理したもののことです。
本来、廃棄されるはずだったものが新たな原材料として生まれ変わる再生素材を積極的に使うことは、廃棄物の減量につながります。現在、注目が集まっているサーキュラーエコノミーを実現するうえでも、重要な役割を果たす素材なのです。
代表的な再生素材には、再生プラスチック・再生紙・再生繊維などがあります。いずれも、大量消費・大量廃棄が課題となっている素材です。特に、プラスチックについては、2022年(令和4年)4月1日から施行されている「プラスチック資源循環促進法」との関係も深く、タイムリーな素材と言えます。
ここでは、このように、現在大注目の再生素材をビジネスで上手に活用するために把握しておくべき基礎知識として、以下の内容を説明していきます。
▼再生素材の重要な基本ポイント
せっかくノベルティや記念品・オリジナルグッズを配布するなら、同じコストでも、多くの効果が得られるものを選びたいものです。今回ご紹介する再生素材の基礎知識を参考に、費用対効果の高いノベルティ選びに挑戦してみませんか?
再生素材とは、廃棄される予定であった製品などをリサイクル処理することで、再度、素材として使えるようにしたもののことです。
製品化して不要になったものや、製品をつくる過程で出た廃材などが、再生素材として生まれ変わります。使用済みのプラスチック容器や、衣類をつくる過程で出る端切れなどを、イメージしておくとよいでしょう。
再生素材には、複数の種類があります。代表的な再生素材は、再生プラスチック・再生紙・再生繊維です。
再生プラスチック |
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再生紙 |
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再生繊維 |
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再生素材は、その種類によって特徴などが異なります。以下で、ポイントを絞って確認しておきましょう。なお、再生素材全体に共通するメリットとしては、①廃棄物の発生の抑制、②原料となる資源の枯渇を防止の2点が挙げられます。
再生プラスチックとは、ペットボトルやレジ袋・トレーなどのプラスチック製品を、そのまま素材として再利用しているものです。
プラスチックのリサイクル方法には、マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクル・サーマルリサイクルの3種類があります。一般的には、このうち、マテリアルリサイクルする場合を再生プラスチックと呼びます。
参考までに、3種類のプラスチックのリサイクル方法について、簡潔に見ておきましょう。
【マテリアルリサイクルとは】
【マテリアルリサイクルのメリット】
【マテリアルリサイクルのデメリット】
【参考】ケミカルリサイクル
【参考】サーマルリサイクル
再生プラスチックを利用することで、
・捨てるはずだったプラスチックを再利用するので、プラスチックごみを減らせる
・新たな石油資源を消費せずにプラスチック製品をつくれるので、石油資源の枯渇を防止できる
といったメリットがあります。
再生紙とは、古紙から取り出したパルプを原料としてつくった紙類のことです。パルプを取り出す古紙の代表例として、牛乳パック・新聞紙・段ボールなどがあります。
古紙由来のパルプの含有率が僅かであっても、再生紙と呼ばれることに注意が必要です。なお、再生紙の古紙から取り出したパルプ含有率は、「再生紙使用Rマーク」を確認することで把握できます。例えば、100%古紙由来のパルプを使っている場合、「古紙パルプ配合率100%再生紙を使用」といった表記があります。
再生紙が使われている製品を積極的に選ぶことのメリットは、以下のとおりです。
再生繊維には、化学系のものと天然由来のものの2種類があります。
化学系の再生繊維 |
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天然由来の再生繊維 |
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再生繊維にすることで、ごみを減らしたり、資源を有効活用したりできるようになるため、化学系・天然由来どちらも環境保護に役立つと言えるでしょう。
再生素材が注目されるようになった理由は、世界的な気候変動や、SDGsの目標達成の必要性が掲げられたことに伴うさまざまな社会的背景があるからです。ここでは、代表的な背景を3つ、確認してみましょう。
▼再生素材が注目される社会的背景の例
SDGsの目標達成の要請と関連し推進されるようになったサーキュラーエコノミーと再生素材には、深い関係性があります。
サーキュラーエコノミーとは、使い終わった製品を廃棄するのではなく、再度製品を製造する際の資源として活用し循環させることで、資源の枯渇などを防止できる経済活動のことです。
従来の、製品を製造・販売し使い終わったら廃棄するという一方通行のあり方では、経済活動を行えば行うほど、新たな資源を消費せねばなりませんでした。
これでは、限りある資源の枯渇や環境破壊につながってしまい、持続可能な発展が難しいので、サーキュラーエコノミーというあり方が日本でも推奨されるようになりました。
再生素材は、まさに資源を再利用し循環させる方法の一つであるため、注目が集まっています。
ESG投資とは、企業の環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)についても評価したうえで、投資判断をする投資のあり方です。
社会情勢の変動が激しい中で、短期的な利益のみで企業を評価することが難しくなり、安定性の高い企業を見極める指標として、世界的にESGに着目する投資家が増えています。
特に「環境(Environment)」では、その企業が環境問題の解決に対し、どの程度貢献しているかが重要になります。廃棄物の発生を抑制し、地球環境の保護につながる再生素材は、企業価値を高める一つのピースとしても活用が可能です。
2022年(令和4年)4月1日から施行されている「プラスチック資源循環促進法」も、再生素材、特に再生プラスチックに注目が集まる一因と言えるでしょう。
同法は、海洋プラスチック問題解決やカーボンニュートラルの実現といった必要性を背景に、施行された法律です。プラスチック利用の抑制や、プラスチックを廃棄せず再利用することなどを、目的としています。
再生プラスチックは、廃プラスチックを再利用する効果的な手法であるため、注目が集まっていると言えるでしょう。
それでは、再生素材にはどのようなものがあるのか、一般的によくある具体例を確認してみましょう。
再生プラスチック |
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再生紙 |
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再生繊維 |
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上記の他にも、皮革の加工時にでる小片を樹脂などで成形したリサイクルレザーなど、さまざまな再生素材があります。
このような再生素材を、企業では実際にどのように活用されているのか、次章でご紹介しますので参考にしてみてください。
ここでは再生素材の活用例・商品例などをご紹介します。
再生プラスチックの活用事例として有名なのは、マクドナルドのリサイクルボックスです。マクドナルドでは、同社が提供するハッピーセットに付属するおもちゃの中で、プラスチック製のものを店頭のリサイクルボックスで回収し、再生プラスチックにしています。再生プラスチックは、マクドナルドで商品を提供する際のトレーや、リサイクルボックスに利用しています。
また、再生プラスチックを使った商品で話題になったのが、イヤホンとブランドバッグです。ソニーが2022年2月にリリースし人気を博した高価格帯の完全ワイヤレスイヤホンは、本体に再生プラスチックを使用するなど、サステナブル素材にこだわっています。
アニヤ・ハインドマーチというイギリスのブランドは、ペットボトルを原料とする再生プラスチックでつくったハンドバッグをヒットさせました。このバッグは、「I AM A Plastic Bag」というメッセージがデザインされた、再生プラスチック利用をアピールしていることが特徴の商品です。
さらに再生繊維では、ユニクロの「RE:UNIQLO」の取り組みが目を引きます。同社ではダウンジャケットをはじめとするユニクロ商品を回収し、再生繊維などに加工し、同社の製品づくりに活用しています。
以上のとおり多くの企業が、再生素材を、商品づくりや企業価値の向上に積極的に生かしていることがわかります。
参考
(マクドナルド):おもちゃリサイクル | ファミリー | マクドナルド公式 (mcdonalds.co.jp)
(イヤホンとブランドバッグ):再生プラスチックがヒット商品生む ソニーはイヤホン: 日本経済新聞
(ユニクロ):RE.UNIQLO:あなたのユニクロ、次に生かそう。| 服のチカラを
ノベルティや記念品・イベントの物販品などのオリジナルグッズを再生素材製品にすることで、ノベルティや記念品を配布する企業・物販品を発売する側にも、受け取る側にも、メリットがあります。
【ノベルティや記念品を配布する企業・物販品を発売する側のメリット】
【受け取る側・購入する側のメリット】
回収されたTシャツや生産中に生まれた生地の端切れを粉砕、再度撚って作ったのが再生コットン糸です。廃棄を生み出さない点に加え、すでに色がついた綿くずから作るので染色する必要もなく、CO2の削減・水の節約にもなります。シャンブリックシリーズはこの再生コットン糸を使った商品です。縦・横糸を違う色で織り込むことで実現した優しいカラーも魅力のシリーズです。
海洋汚染で問題となっているペットボトルなどのプラごみ。その削減の一つとして期待されるのが再生PET素材です。
回収されたペットボトルなどを洗浄・粉砕してペレットにした後、紡績して生地に仕上げた再生繊維です。当カタログではエコブランケットという商品で展開されています。
不織布の端切れなどを回収し、それらを溶かしてペレットにした上、再度シート状にしたものです。不織布は石油を原料とするため、その端切れをリサイクルすることは資源の節約と産業廃棄物の削減につながります。MARKLESS STYLEの再生不織布トートバッグは、環境負荷軽減の観点から、エコマークの認証を受けました。
廃棄予定だったPP素材を回収し、リサイクルして新たな生地として生まれ変わらせた素材です。回収した素材を細かく粉砕して粒子状にし、成型してペレットに加工し、それを再度糸にし生地に織ることで再び製品として活用できます。
水に強い素材なので、雨の日やレジャー、アウトドアでの使用に最適です。汚れが気になるシーンでも安心して使えます。
※当シリーズの生地はリサイクル素材を使用している事を認めるGRS認証を取得しています。
リサイクルペーパー(再生紙)とは、使用済みの古紙を原料として作られる再生紙のことです。回収された古紙から作られるため、森林資源の節約につながります。
MARKLESS STYLEのリサイクルペーパーシリーズにはR70のマークが入っております。これは古紙パルプ配合率70%の再生紙を使用していることを表しており、紙を多く使う日本だからこそ、こうした再生紙製品を選ぶ習慣が持続可能な社会を実現する上で重要です。
ボタニカルリサイクルペーパーとは再生可能な植物由来の素材と使用済みの古紙を配合して作られる再生紙のことです。
廃棄されるはずの植物や果物を利用することで廃棄物削減に貢献し、さらに古紙と配合する事で新たな木材伐採を減らし、森林資源の保護に繋がっています。
再生アルミニウムは、使用済みのアルミ製品を溶かして新しく再利用する金属素材です。
融点が低いため簡単にリサイクルする事ができ、新たにアルミニウムを製造する際に必要なエネルギーのわずか3%で済むので、省エネルギーかつ限りある資源の有効利用が出来ます。これにより持続可能な社会の形成にも貢献します。