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性にとらわれず自分らしさを表現するジェンダーレスファッションやジェンダーレスカラーが広がってきています。ノベルティにもその波がきつつある今、ジェンダーレスとは?なぜその志向が広がったのか理由を考察していきます。
ジェンダーレス(genderless)とは、社会的または文化的に定められた「男性らしさ」「女性らしさ」にとらわれないライフスタイルを実現しようとする考え方のことです。
ジェンダー(gender)は、歴史や社会的・文化的慣習のなかでつくられた性別に基づく役割やイメージ全般を意味します。
例えば、次のようなものがジェンダーと言えるでしょう。
【ジェンダーの例】
つまりジェンダーレスは、このようなジェンダーをなくして、家庭や職場での役割や髪型・服装などのファッションなど、男女の区別なく自由にしようという考え方です。すでに身近なところで、ジェンダーレスの取り組みは始まっています。
ジェンダーレスの具体例を見てみましょう。
【ジェンダーレスの例】
このようなジェンダーレスへの取り組みは、多様性を大切にする風潮と相まって、今後も重要視されていくと考えられます。
なお、ジェンダーレスと似た言葉に、ジェンダーフリーがあります。ジェンダーレスは、ジェンダーそのものをなくしていこうという考え方であるのに対し、ジェンダーフリーは、ジェンダーに基づく男女間の社会的な格差や差別を是正しようという考え方です。
ジェンダーレスとジェンダーフリーは、ジェンダー自体をなくす意図があるのかどうかという点で違うことを覚えておきましょう。
ジェンダーレスの浸透とともに、1990年代後半から2000年代にかけて生まれたZ世代を中心に、購買行動にもジェンダーレス志向が広がってきています。
ジェンダーレス志向の購買行動とは、ジェンダーにとらわれずに、自分のしたいライフスタイルや表現を実現するための需要のことです。コスメ業界では、特にその傾向が顕著になっています。
「美白男子」や「美肌男子」といった言葉に代表される若い世代の男性に需要があるのが、洗顔料や化粧水・美容液などのスキンケア用品や、ベースメイク・アイブロウ・コロンといったメイク用品です。
テレワークの増加でおうち時間が増えスキンケアの時間を確保しやすくなったことで、さらに需要は増える傾向にあります。
そんな中で好評を博しているのが、ジェンダーレスカラーを採用したスキンケアやコスメ商品です。従来は、女性向け商品はピンクや赤などの明るい色味が中心のパッケージであったのに対し、男性向け商品は黒や青などモノトーンや寒色系のデザインが中心でした。
しかし最近では、「女性向け」「男性向け」と限定されにくい、パープルやグリーン・グレーなどのジェンダーレスカラーの商品展開をするメーカーが増えています。
ジェンダーを感じさせないデザインは、自分らしくありたい男性だけではなく女性にも好評であることに加え、メーカー側としても、性別によって商品を分けなくてよければ、抱える在庫を減らしやすくなるためです。
このようなジェンダーレス志向の購買行動は、コスメ業界以外にも広がりを見せています。ジェンダーレスカラーを採用したヘアアイロンが大ヒットしたり、ランドセルの売り上げでジェンダーレスなキャメル色が売れ筋になったりと、話題には事欠きません。
これからの商品開発やマーケティングでは、ジェンダーレスを取り入れることが、若い世代への販路開拓につなげる一つのポイントと言えるでしょう。
ジェンダーレスファッションとは、デザインの男性らしさや女性らしさにとらわれない、自由なファッションスタイルのことです。
【ジェンダーレスファッションの例】
また、ジェンダーレスファッションは、ベージュ系やグレー系・ブラウン系や柔らかいカラーなど、色味もジェンダーレスであることが多いという特徴があります。
中性的で着る人を選ばず、自由なイメージを持つジェンダーレスファッションは、ファッション業界でも人気です。さまざまなハイブランドからも、ジェンダーレスなアイテムが多数発表されています。
なお、ジェンダーレスファッションと似ている言葉に、ユニセックスがあります。ユニセックスとは、男女兼用のことです。ジェンダーレスファッションとユニセックスの大きな違いは、「男性らしさや女性らしさにとらわれない」というメッセージ性があるかどうかという点だと言えるでしょう。
ジェンダーレスファッションには、消費者側にとってもメーカー側にとっても、さまざまな魅力があります。
消費者側から見たジェンダーレスファッションの代表的な魅力は、次の2つでしょう。
【消費者側から見たジェンダーレスファッションの魅力】
一つ目の魅力は、コーディネートの幅が広がるという点です。メンズでもレディースでもない、程よく両者のテイストを織り交ぜたファッションアイテムを選ぶことで、これまでとは違った雰囲気の着こなしを簡単に実現できます。ジェンダーレスファッションの抑えめの色味は、着回しがしやすいのも嬉しいポイントでしょう。
また、「人からどう見られるのか」ではなく、「自分が着たいもの」を選びやすいのも、ジェンダーレスファッションの魅力です。型にはまった男らしさや女らしさから離れ、自分流のスタイルを楽しみたい人に向いています。
一方で、メーカー側にとっても、ジェンダーレスファッションは魅力的です。
【メーカー側から見たジェンダーレスファッションの魅力】
ジェンダーレスファッションを展開することで、多様性を尊重しているイメージを与えることができるので、ブランドの価値や企業イメージを高めることができます。SDGsの目標達成への貢献につながるという観点からも、魅力的です。
また、これまでにブランドで接点のなかった世代や顧客の中から、ジェンダーレスファッションに興味のある層を取り込むチャンスが出てくるのも、ジェンダーレスなファッションを展開するメリットと言えるでしょう。
ジェンダーレスファッションが特に注目され始めたのは、2010年代になってからです。
それまでも、ユニセックスなファッションや製品は販売されていましたし、ハイブランドでも、性別の垣根を超えたデザインは発表されていました。しかし、一般的に広くジェンダーレスファッションが認知される傾向が強まったのは、最近になってからと言えるでしょう。
特に大きなきっかけの一つとなったのは、2015年に、持続可能な開発目標(SDGs)が国連で決められたことです。SDGsをきっかけに、ジェンダーレスやジェンダーフリーといった考え方が一般に広く浸透したことで、ジェンダーレスファッションもこれまで以上に注目されるようになりました。
なお、ジェンダーレスという考え方自体の歴史は古く、以下のとおり、日本でも1985年頃からジェンダーに関する取り組みは行われています。
ジェンダーやジェンダーレスに関係する歴史 | |
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1985年 |
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1986年 |
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1993~ 1994年 |
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1999年 |
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2001年 |
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2010年 |
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2015年 |
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では「SDGsが、なぜジェンダーレスが浸透するきっかけの一つとなったのか」、両者の関わりについて、次章でもう少し詳しく説明します。
ジェンダーレスは、SDGsの目標5を達成するための方法の一つという関係にあります。SDGsの目標5とは、ジェンダー平等を達成し、女性や女児に対する以下のような環境改善を目的としている内容です。
SDGs目標5|ジェンダー平等を実現しよう |
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以上のとおり、SDGsの目標5は基本的に女性に焦点を当てて、性別を理由とした差別的取扱いや格差といったジェンダー問題を解決することを目的にしています。
社会的・文化的慣習のなかでつくられた性別(ジェンダー)に基づく差別をなくすには、ジェンダーにとらわれない考え方(ジェンダーレス)が必要です。「今までこうしてきたから」とジェンダーに縛られていては、何も変わらないからです。
今後、SDGsの目標達成の観点から、日本だけでなく世界中で、ジェンダーレスを重視する社会が形成されていくことが予想されます。
【ジェンダーレスカラーの例】
このように、一見して「男性っぽい」「女性っぽい」というイメージを抱かせない色味の総称が、ジェンダーレスカラーです。
ジェンダーレスカラーを選ぶことで
といったメリットがあります。
性別の先入観を感じさせない中性的な色であれば、男性も女性も気兼ねなく選ぶことができ、人の目を気にせずに、より好みに近い色を選びやすいからです。
ジェンダーレスカラーは、ノベルティを作る際にも積極的に採用したい色味と言えます。それは、次のような理由があるからです。
ジェンダーレスカラーがノベルティにおすすめの理由 |
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落ち着いた色味のジェンダーレスカラーは、性別だけでなく年齢を問わず使いこなしやすい色味なので、喜んで受け取ってもらいやすくなるでしょう。さらに、流行り廃りに左右されにくいカラーなので、ノベルティを長く使ってもらいやすくなると言えます。そのため、販促などノベルティ配布の効果を最大化することができるでしょう。
また、ノベルティにSDGsにも関わりの深いジェンダーレスカラーを採用することで、トレンドを押さえて、イメージアップ効果が見込めるのも嬉しいポイントです。
例えば、フェアトレードのコットンバッグやプラスチックごみ軽減につながるカトラリーといったノベルティを、グレーやベージュ・スモーキーカラーなどで作成して配布すれば、他社と差別化し、高い販促効果につなげやすくなるでしょう。
MARKLESS STYLEにもジェンダーレスカラーと取り入れた商品が多数ございます。その中でもおすすめ商品をご紹介いたします。
男性らしさや女性らしさにとらわれない自由なファッションスタイルであるジェンダーレスファッションは、SDGsの目標達成につながるため、世界中で注目されています。
今後もジェンダーレス志向は拡大することが予想され、マーケティングなどにおいても、ジェンダーレスをいかに取り入れるかが重要なポイントの一つとなっていくでしょう。
特にジェンダーレスカラーを活用することで、男女問わず好感を持たれる商品づくりができるとともに、企業のイメージ向上効果も見込めます。
販路開拓の戦略の一つとして、ジェンダーレスカラーの採用から検討してみませんか?
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