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OBP(Ocean Bound Plastic:オーシャンバウンドプラスチック)とは、海岸から約50km以内の陸地に捨てられているプラスチックごみのことです。
放っておくと海に流出し、海洋汚染の原因となるリスクが高いOBPは、速やかな対策が求められています。マイクロプラスチックなどによる環境問題が世界的な課題となっている昨今、これ以上プラスチックごみが海に流出することは、避けなくてはならないからです。
最近では、対策として、OBPを素材として活用する取り組みが進んでいます。OBP素材を上手く利用すれば環境貢献できるので、ぜひ押さえておきたいトピックといえるでしょう。
この記事では、OBPについて、特徴・環境貢献との関係性・企業が活用することのメリットなど、基本的なポイントを解説します。
後半では、ノベルティなどに気軽に採用しやすいOBP製品もご紹介しますので、ぜひご一読ください。
環境汚染と関連して、近年、OBPが注目を集めています。
OBPとは、オーシャンバウンドプラスチック(Ocean Bound Plastic)の略称で、海岸から約50km以内の比較的海に近い陸地に、廃棄されているプラスチックごみのことです。
例えば、飲み終わったペットボトルや、お菓子やパンなどの個包装の袋、レジ袋などがOBPです。
OBPを放置していると、風や雨水などで流されて海に流出し、海洋汚染の原因になる危険性が高くなります。プラスチックが海に流入すると、海洋生物の生態系や人間の経済活動に悪影響を及ぼすため、OBPを減らすことは、とても重要です。
そこで近年では、OBPを素材として、新たな製品をつくるときに再利用することで、環境汚染を軽減する取り組みが注目されています。
ここでは、OBPについての基本的なポイントを確認しておきましょう。
OBPは、海岸から約50km以内の陸地にある、海洋汚染につながるリスクの高いプラスチックごみです。例えば、ペットボトル・食品の容器や袋・レジ袋などが挙げられます。
これらのプラスチックごみは、他のごみと比べて自然環境の中で分解されにくく、捨てられたあと数百年は残り続けるのが特徴です。そのため、多少海から離れていても、風で飛んだり雨のときに川へ流されたりして、海に流れ込んでしまいます。
OBPが問題視されているのは、海洋汚染の原因となる海洋プラスチックごみの大半は、陸地から流れ込んだものだからです。
実際に、日本財団と日本コカ・コーラ株式会社の「陸域から河川への廃棄物流出メカニズムの共同調査」の調査結果によると、海洋ごみの約8割が、陸地からのものでした。
それでは、OBPが注目される背景にある海洋プラスチック問題とはどのようなものなのかを、次項で見ていきましょう。
海洋プラスチック問題とは、海を漂流するプラスチックごみによって、生態系や人間の経済活動などに悪影響が及ぶ環境汚染のことです。
海を漂流する海洋プラスチックごみには、ペットボトル・レジ袋・釣り糸・漁網・発泡スチロール容器などの他、マイクロプラスチックも含まれます。
マイクロプラスチックとは、5mm以下の小さなプラスチック粒子のことです。プラスチックごみが波や岩で細かく砕かれるなどして、マイクロプラスチックになります。 これらのプラスチックごみが海を漂流していると、さまざまな悪影響があります。
▼海を漂流するプラスチックゴミによって受ける悪影響
さらに、プラスチックは、紫外線などで分解されにくいことが特徴です。そのため、プラスチックの漂流物は、数百年単位で海に残り続けてしまいます。新たなプラスチックごみの流入を防がないと、海洋プラスチックごみは、どんどん増えてしまうでしょう。
だからこそ、海洋プラスチックごみを増やす原因となるOBPを減らすことが、重要なのです。
OBPを減らすために効果的な取り組みの1つが、新たな製品をつくるときの素材として、OBPを再利用することです。
OBPを素材として活用すると、以下のとおり、多くのメリットがあります。
▼OBPを再利用するメリット
OBPの使い道ができれば、効率的にプラスチックごみを減らせるようになります。ひいては、海洋プラスチックごみが増えるのを抑えて、環境汚染を改善できることにつながるでしょう。
また、製品をつくるときにリサイクル素材を使えば、新たな資源を使わずに済みます。プラスチックの原料には、埋蔵量に限りのある化石燃料などが含まれるので、SDGsの観点からも有用です。
さらに、OBPのリサイクル素材を活用していることをアピールすれば、環境配慮企業であるというイメージをつけることができます。ESG投資が浸透しつつある昨今、環境問題に向き合う姿勢を対外的にアピールできるのは、嬉しいポイントといえるでしょう。
OBPを資源として再利用することは、環境貢献につながります。それでは、具体的にどのように貢献することができるのでしょうか。
ここでは「アップサイクル」と「サステナブル」の2つのキーワードから、OBP再利用が環境貢献とどう関わるのかを整理します。
OBP再利用と関わりのある環境貢献 | |
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アップサイクル |
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サステナブル |
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以下では、それぞれ、OBPとどのように関連があるのか、解説します。OBPを有効利用するためにも、その意義を正しく把握しておきましょう。
アップサイクル(upcycle)とは、不要なものや廃棄予定のものを、価値を高めて再利用することです。
下記のとおり、再利用前よりも再利用後に商品価値が上がっていたり、長く使い続けられたりするようになっていることが、アップサイクルのポイントです。
〇 アップサイクル |
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× アップサイクルではない (ダウンサイクル) |
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OBPの再利用では、本来は廃棄物であったプラスチックを、新たな製品に再利用するアップサイクルにも取り組んでいます。
例を挙げると、「漁網をバッグとして再利用する」「使用済みプラスチック容器を、買い物かごやパレットにする」などです。
サステナブル(sustainable)とは、環境負荷や資源の浪費などがなく、将来にわたって安定して持続可能な社会や暮らし方のことです。
これまでの大量生産・大量消費を基本とする社会や経済の仕組みでは、環境問題・資源の枯渇など、多くの問題が引き起こされてしまいました。
そこで、現状を改善するために重要視されるようになったのが、サステナブルな社会・経済活動と、それを実現するために設定されたSDGsの達成目標です。
OBPを再利用することは、以下のように環境問題や資源の枯渇の対策となるため、サステナブルな社会の実現に役立ちます。
アップサイクル(upcycle)とは、不要なものや廃棄予定のものを、価値を高めて再利用することです。
下記のとおり、再利用前よりも再利用後に商品価値が上がっていたり、長く使い続けられたりするようになっていることが、アップサイクルのポイントです。
環境問題 |
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資源の枯渇 |
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OBP再利用の取り組みは、すでに企業の間で広がりつつあります。
実際にはどういう事例があるのか、ここでは、OBPを再利用した「オフィスチェア」と「プラスチックパレット」をチェックしておきましょう。
OBP再利用の事例 | |
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オフィスチェア |
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プラスチックパレット |
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OBP製品は、以下の2つの理由から、ノベルティ・物販・記念品に最適です。
▼OBP製品をノベルティ・物販・記念品に採用すべき2つの理由
OBPの再利用を事業に取り入れることが難しい場合であっても、OBP製品をノベルティ・物販・記念品に採用することで、環境への配慮をアピールすることができます。
近年では、環境への配慮が、企業イメージを左右するようになっています。ですから、ノベルティを扱う代理店においても、採用すべき2つの理由を把握しておくことで、活用してもらいやすくなるでしょう。
それでは、OBP製品をノベルティ・物販・記念品に採用すべき2つの理由について、もう少し詳しく見ていきましょう。
環境に配慮していることをアピールできるOBP製品を、ノベルティ・物販・記念品として配布することは、企業イメージアップにとても効果的です。
近年、企業には、SDGsの目標達成や環境問題の解決に向けた取り組みが求められるようになっているからです。
また、投資家の間で、ESG投資が浸透しつつある点も見逃せません。ESG投資とは、「環境問題や社会問題などの解決に向けた配慮をして、事業を進めているかどうか」を判断材料にする投資手法です。
配布するノベルティ・物販・記念品選びの段階から環境への配慮を心がけることは、企業にとって大きな意義があるといえるでしょう。
ノベルティ・物販・記念品にOBP製品を選ぶことは、サステナブルを重視する顧客の関心を引く上でも効果的です。
世界的にサステナブルなあり方が重視される風潮が強まる中で、取引先や商品の購入先にも、サステナブルであることを求めるケースは増えているからです。
サステナブル志向のOBP製品を選ぶことは、新規顧客獲得のチャンスを増やすことにもつながるでしょう。
MARKLESS STYLEでも、OBP素材の需要の高まりに応えて、取扱いを開始しました。OBPの中でも、PET素材を再利用した単色ボールペンを3型投入します。
今回、新登場のOBP素材ボールペンには、おすすめするポイントが3つあります。順番に見ていきましょう。
今回投入するOBP素材ボールペンは、ノック式・スクリュー式・スマホスタンド機能ありと、機能別に3型を準備しています。
そのため、ニーズに合わせた最適なスペックが選べるのが強みです。案件によって使い分けができるので、ノベルティ・物販・記念品の配布・販売効果を最大化できるでしょう。
OBP素材ボールペンは、いずれもクリップ部分が大きく、名入れ範囲が広くとれるので、販売促進効果やブランディング効果を出しやすい構造です。
PR内容や、社名・連絡先、ロゴなど、イメージどおりのプリントを実現できます。印象的なノベルティを製作するなら、名入れ範囲の広いものを選びましょう。
OBPは海洋汚染問題に関わるプラスチックなので、色展開も、海を意識したターコイズブルーやスモークブルーを投入しています。
OBP素材を使っているというだけでなく、見ただけでも、わかりやすく海洋プラスチック問題への配慮をイメージづけられるのもポイントです。
OBP(オーシャンバウンドプラスチック)とは、海岸から約50km以内の比較的海に近い陸地に、廃棄されているプラスチックごみのことです。
OBPを放置すると、世界的に問題視されている海洋汚染を悪化させる原因となるため、対策が重要視されています。
この解決策の1つが、OBPを素材として再利用した製品づくりです。OBP製品をノベルティや物販で取り扱うことで、海洋汚染の解決に貢献できるだけでなく、自社のイメージを向上させることができます。
ぜひこの機会に、いち早く、OBP製品をノベルティに取り入れてみましょう。