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「平成レトロ」という言葉をご存じでしょうか?
レトロといえば「昭和レトロ」が流行していましたが、最近では、1980年代から2000年代初期の文化や流行を楽しむ「平成レトロ」がトレンドです。Z世代やミレニアル世代を中心に、平成のファッションやキャラクターなどが人気を博しています。
このようなレトロ人気は、「レトロマーケティング」という言葉が存在するほど、マーケティングに活かすと効果的です。ただ、平成レトロをうまく販促や収益につなげるには、その特徴やブームになっている理由などを把握しておくことが欠かせません。
そこで今回は、平成レトロにスポットを当てて、特徴・流行する理由・ほかのレトロブームとの違い・具体例などの基本となるポイントを解説します。後半では、平成レトロをノベルティ・グッズに取り入れるポイントや、活かしやすいアイテムカテゴリの例などを紹介しますので、ぜひご一読ください。
ここ最近のトレンドである平成レトロとは、1980年代から2000年代初期に流行したものを評価して取り入れようとする動きのことです。平成の時代に人気のあったファッション・キャラクター・アニメ・音楽・グッズなどを楽しむことが、ブームになっています。
平成レトロは、現在のデジタル一辺倒とは一線を画すデジタルとアナログが融合した独自性や、明るくポジティブな雰囲気を感じさせるアイテムやデザインなどが、代表的な特徴です。平成レトロに魅せられているのは、主に、1980年代後半〜1990年代半ば生まれのミレニアル世代と、1990年代後半〜2010年代生まれのZ世代です。
このような平成レトロブームはいつから始まり、なぜミレニアル世代・Z世代は平成の流行を好ましく感じているのでしょうか。まずは、平成レトロブームの背景について、簡単に把握しておきましょう。
平成レトロが広く浸透し始めたのは、2020年前後頃からです。Z世代がある程度年齢を重ねたタイミングで、ほとんど記憶にない平成の時代に流行した文化を目にして「新しさ」や魅力を見出したことなどが、ブームのきっかけと考えられます。
平成の文化に魅力を感じたZ世代によって、SNSに平成レトロのグッズなどの投稿が増えたことで、幅広い層に平成レトロを再評価する動きが浸透していきました。
平成レトロがブームになった背景には、平成特有の明るく装飾性や良い意味での無駄に富んだデザインやあり方に、懐かしさや新しさといった魅力があったことが挙げられます。
平成のトレンドを実体験として知るミレニアル世代にとって、デジタル化が急速に進みスマートになった現在、平成レトロの温かみある色彩や不便さは懐かしさの象徴でしょう。また、デジタル化・感染症の流行・不景気など閉塞的で人間関係の希薄な時代を過ごしたZ世代には、明るくポップで前向きな平成の雰囲気は、新しく楽しいものに感じられます。
さらに、若い世代に浸透しつつある「エモ消費」も、平成レトロブームの追い風となりました。エモ消費とは、エモいことが消費活動の動機になる傾向のことです。エモいとは、エモーショナル(emotional)が元になった表現で、理屈では説明できないけれど気持ちが満たされ高揚することを意味します。
「とにかく楽しい気分になれる経験にお金を出したい」という姿勢は、明るくポップな平成レトロの雰囲気と親和性が高いと言えるでしょう。だからこそ、平成レトロをマーケティングに取り入れるのは有用です。
平成レトロと関連づけて押さえておきたいのが、昭和レトロとY2Kです。「平成レトロは、以前ブームだった昭和レトロと何が違うのか」「最近よく聞くY2Kと平成レトロはどう関係するのか」を把握することで、マーケティングのヒントが見えてきます。
昭和レトロでは、1950年代から1960年代にかけての高度経済成長期前後のトレンドを楽しみます。レコード・カセット・ブラウン管テレビ・使い捨てカメラ・純喫茶など、平成レトロとは異なりアナログに特化したノスタルジックなカルチャーが特徴です。
また、Z世代などの若い年代にとどまらず、40代以上の年齢層にも親しまれているのも、平成レトロとは異なります。
Y2K(year2000)とは、2000年頃に流行したファッションをオマージュしたスタイルのことです。主に、ギャルやセレブなどの自由で華やかなスタイルを取り入れます。Y2Kは平成レトロの一部です。
平成レトロがファッションに限らずカルチャー全般を対象としているのに対し、Y2Kは主にファッションを指す点が、大きな違いです。
また、Y2Kは主にZ世代でトレンドとなっていますが、平成レトロはミレニアル世代などもっと上の年齢層にも親しまれているのも、違いと言えるでしょう。
平成レトロでは、さまざまなアイテムや文化が再評価されています。ここでは、代表例をいくつか取り上げますので、平成レトロについて具体的なイメージを持つための参考にしてみてください。
ルーズソックスや厚底ブーツ、ちびTといったギャルファッションに代表されるY2Kは、平成レトロブームの代表例です。また、ピンク・イエローといった明るい色味や光沢のある生地を使うスタイルや、スポーティーカジュアルなコーディネートも、平成レトロファッションならではと言えます。
初代ファミリーコンピューターに代表されるレトロゲームも、平成レトロで親しまれているジャンルの1つです。また、当時、一世を風靡した「たまごっち」も、平成レトロブームとともにリバイバルされて人気を博しています。
サンリオのキャラクターや、アニメキャラクターなどのグッズも、平成レトロブームに伴い再び流行しています。平成レトロらしい、明るいポップな色調のグッズが人気です。キャラクターをあしらったシールやシール帳・プロフィール帳など、平成に流行したステーショナリー類のニーズも高まっています。
使い捨てカメラの「写ルンです」や、画質の粗い写真なども、平成レトロブームで再び評価されています。最近は、スマホのカメラ機能で高精細な写真が簡単に撮れ、いくらでも補正が可能です。だからこそ、レトロな写りで修正もできない写真が新鮮で魅力的であるとされています。
1980年代から2000年代初期に流行ったJ-POPも、平成レトロブームとともに、再度人気が高まっています。動画配信サイトで使われるケースも多く、そこから人気が出てリミックス版が発売される例もあります。
多方面に影響を及ぼしている平成レトロブームをノベルティ・グッズに上手に取り入れれば、マーケティングの効果アップが期待できます。ですが、「そうは言われても、どう取り入れればよいかわからない」という場合も多いでしょう。
そこで、ここでは、平成レトロをノベルティ・グッズに落とし込むヒントとなるポイントをご紹介します。
平成レトロと並んで、今ブームなのが推し活です。お気に入りのアイドルやキャラなどの「推し」を愛でたり応援したりする推し活では、推しのグッズを購入するなど、推しのためにお金を使う推し消費をします。この推し消費もエモ消費の一種であることから、平成レトロと相性が良いジャンルです。
そのため、両者を組み合わせることで、販促や収益につなげることが期待できます。例えば、ポーチやキーホルダーといった推しグッズを制作する際に、平成レトロの明るい色味や、ややダサかわいいデザインを取り入れてみるのもおすすめです。
平成レトロのブームを後押しした要因の1つにSNSによる拡散があったことを踏まえると、SNSと連携させたマーケティングにするのもおすすめです。平成レトロなノベルティ・グッズをSNSのキャンペーンでプレゼントするなど、SNSを絡ませた展開を検討してみてもよいでしょう。
平成レトロがZ世代・ミレニアル世代を中心としたムーブメントであることを踏まえると、落とし込むノベルティ・グッズは、これらの世代を意識したチョイスにするのが効果的です。
例を挙げると、推しグッズでなじみの深いアクリルグッズや、若い世代が使う機会の多いポーチ・バッグ・ステーショナリーなどを選ぶと、展開しやすいでしょう。
MARKLESS STYLEでは、平成レトロを取り入れたノベルティ・グッズの制作に適したオリジナルアイテムを、バラエティ豊かに取り揃えています。
今回は、平成レトロでよくあるデザインを取り入れやすいアイテムや、Z世代・ミレニアル世代からのニーズに応えられるアイテムのカテゴリをピックアップして、6つご紹介します。
平成レトロとは、1980年代から2000年代初期に流行した文化やアイテムを楽しむあり方のことです。これからの消費活動の主役とも言えるZ世代やミレニアル世代を中心に、ブームになっています。
平成レトロは、ファッション・グッズ・カメラ・音楽など幅広いジャンルで楽しまれており、ライフスタイルの一部ともいえるほど影響力があります。そのため、ノベルティ・グッズに取り入れるなどマーケティングに活用することで、販促や利益につなげることが可能です。
MARKLESS STYLEでは、平成レトロのデザインを取り入れたグッズ制作にも最適なフルカラー印刷可能なアイテムや、Z世代やミレニアル世代のニーズに合うアイテムを、多数取り揃えています。レトロマーケティングを検討中なら、ぜひ、MARKLESS STYLEをご活用ください