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2020.12.25
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近頃よく目にするようになった「SDGs(エスディージーズ)」や、「サステナブル」という言葉。未来のために世界が大きく変わってきていますが、そもそもSDGsとは何か?また、具体的に何をしたらいいのだろう?という疑問を、ノベルティ目線で考えていきます。
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すことを目標としています。
この文書の中核を成す「持続可能な開発目標」をSDGsと呼んでいます。SDGsは、17のゴール・169のターゲットから構成され、ひとつひとつ具体的な目標を掲げています。地球上の「誰一人取り残さない」社会を実現するため、先進国と途上国が一丸となり取り組むものです。
それでは、17の目標を簡単に解説していきます。
17の目標にはそれぞれターゲットと呼ばれるさらに具体的な目標が設定されており、それらを合計すると169になります。
参照:外務省 JAPAN SDGs ACTION Platform
SDGsが世界で広がっているのには、開発途上国、先進国すべての国が関係しており、また、具体的な目標が環境や人権にとどまらず、経済成長や働きがい、社会づくりまで踏まえられているからではないでしょうか。
なぜこのSDGsが策定されたのでしょうか。
SDGsはそもそも、ミレニアム開発目標(MDGs)の後継となる目標です。MDGsとは人間の尊厳を奪う貧困へのグローバルな取り組みとして2000年にスタートしました。
MDGsにより、10憶人以上が極度の貧困から脱した、子どもの死亡率が半分以下に減少、学校に通えない子どもの数が半分以下に減少、HIV/エイズ感染件数が40%近く減少など大きな成果を上げました。しかし、これがゴールではないという国連開発計画の力強い言葉がありますのでご紹介します。
ー原文引用ー
MDGsの遺産と成果は、私たちが新たな目標に関する活動を開始するうえで、貴重な教訓と経験を提供しています。しかし、全世界の数百万人にとって、まだ仕事は終わっていません。私たちは飢餓に終止符を打ち、完全なジェンダーの平等を達成し、医療を改善し、すべての子どもを中等教育へと進学させるため、最後の仕上げをする必要があります。SDGsはまた、世界をより持続可能な道へ導くための緊急の呼びかけでもあります。
SDGsは、私たちが着手したことを終わらせ、今日の世界が直面するさらに喫緊のいくつかの課題に取り組むための力強い誓約です。17の目標はすべて、1つの目標の達成が他の目標の達成へと影響するという点で、相互接続性を備えています。気候変動の脅威への取り組みは、私たちの脆弱な天然資源をいかに管理するかに影響し、ジェンダーの平等の達成や健康の増進は、貧困根絶に寄与し、平和と包摂的な社会の醸成は、不平等を削減し、経済の繁栄を助けるからです。つまり、私たちが将来の世代のために暮らしを改善する最大のチャンスが訪れているのです。
参照:国連開発計画(UNDP)
地球上でこれからもずっと暮らしていくためには、SDGsにある17の目標を達成し、さらにはそれをずっと続ける=サステナブルな社会にすることが大切です。だからこそ、SDGsの頭文字には「S/サステナブル=持続可能」が付くのです。自分たちができる持続可能なアクションって何だろう?と、全ての人が考え、行動することで、世界がひとつとなり17の目標達成に近づいていくのです。
2020年はSDGsの期限である2030年まで残り10年となり、「行動の10年」と掲げられるほど、具体的なアクションが強く求められています。
それでは日本の達成度はどれくらいなのか?Sustainable Development Report 2020で各国の取り組みがスコア化され、166か国のランキングが公表されました。
順位 | 国名 | ランキングスコア |
---|---|---|
1位 | スウェーデン | 84.7 |
2位 | デンマーク | 84.6 |
3位 | フィンランド | 83.8 |
4位 | フランス | 81.1 |
5位 | ドイツ | 80.8 |
6位 | ノルウェー | 80.8 |
7位 | オーストリア | 80.7 |
8位 | チェコ共和国 | 80.6 |
9位 | オランダ | 80.4 |
10位 | エストニア | 80.1 |
11位 | ベルギー | 80.0 |
12位 | スロベニア | 79.8 |
13位 | イギリス | 79.8 |
14位 | アイルランド | 79.4 |
15位 | スイス | 79.4 |
16位 | ニュージーランド | 79.2 |
17位 | 日本 | 79.2 |
18位 | ベラルーシ | 78.8 |
19位 | クロアチア | 78.4 |
20位 | 韓国 | 78.3 |
日本は17位という結果で、2019年の15位からランクダウンしておりますが、アジアでは一番ランクが高くなっています。
では、目標別に何が順調で何が課題なのでしょうか?下記図は、日本の各目標ごとの達成度を評価したものを色分けしたものです。
赤色は最大の課題、オレンジ色は重要課題、黄色は課題が残っている、緑色は達成できている、を意味します。
日本の最大の課題=赤色のものは、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」です。
達成できている=緑色は、目標4「質の高い教育をみんなに」、目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」、目標16「平和と公正をすべての人に」です。
これから2030年までの10年間で、緑色の達成できている目標は取り組みを維持しながら、未達成の目標に対して、政府・企業・自治体・個人、すべての人々が、具体的な取り組みや、意識変革によって推進していく必要があります。
2020年11月、経団連が新成長戦略を発表しましたが、「サステナブルな資本主義」を基本理念に掲げるなど、企業にとってもSDGsを基盤とした経営があたりまえになっていくのではないでしょうか。
世界全体でみるとどうなっているのでしょうか。
急速な進歩を遂げている目標は、目標1「貧困をなくそう」、目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」、目標11「住み続けられるまちづくりを」が評価されています。
逆に進展が見られない目標として、目標2「飢餓をゼロに」と目標15「陸の豊かさも守ろう」があり、むしろ状況が悪化していると評価されています。
ノベルティからもSDGsの具体的アクションができるはず!取り組めるSDGsアクションを考えてみましょう。
国際フェアトレード基準は、SDGs=持続可能な開発目標に直接関連し、特に下記の8つのゴール達成に寄与するので、これらの目標に取り組む日本の企業はフェアトレードからのアプローチも検討してみてはいかがでしょうか。
当社は、セールスプロモーション業界で初めて世界基準である国際フェアトレードラベル機構の認証ライセンスを取得しました(2020年11月時点)。
そして、国際協力を始めてみたいけれど何からしていいかとお悩みの企業様も取組みやすくなるよう、定番商品としてフェアトレードのエコバッグを開発しました。
国内に在庫があるため、小ロットからオリジナルグッズの制作ができます。この製品をきっかけに、多くの方が国際支援を身近に感じてもらえることを願っています。
豊かな地球環境を未来の子どもたち、未来世代につないでいくために、「サステナブルな暮らし」をあたりまえにしようという活動が注目されています。
レジ袋有料化が始まり、マイバッグはいくつも持ちたいものとなりました。オリジナル名入れをしたお買い物バッグをノベルティや記念品として配布すれば、ブランド名などを日常的に目にし、広告効果も高まります。
古紙パルプや廃材、工場で生産する中でどうしても生まれてしまう端切れ、ペットボトルごみなど、捨てられていたものを原料にした製品があります。
「廃材を廃材として終わらせない」というメッセージのある製品は、企業の環境問題への取組みを外部に訴求したり、社員にもその理念を伝えるのに役立ちます。
また、学校など教育機関においては生徒へ環境問題を考えるきっかけを与えることにもつながるでしょう。そんな再生素材のアイテムは、企業ノベルティや周年記念品、卒業・入学記念品におすすめです。
ペットボトルごみが問題視されている今、ごみを出さないマイボトルが注目されています。しかも節約もでき経済的。毎日持ち歩くものだから、ノベルティや記念品だけでなくこだわりのオリジナル名入れをした物販品として制作いただくこともおすすめです。
SDGsの参画や協力を促すようなプロモーションのグッズを制作し、社内外に伝えるコミュニケーションツールとしての活用はいかがでしょうか。
もちろん企業だけでなく、市町村の住民への啓もう活動用ツールとしてもおすすめです。
また、投資の世界で注目されているESG投資があります。ESG投資とは、環境・社会・企業統治に配慮している企業を重視・選別して行う投資のことです。
ESGへの積極的な取り組みこそが企業の持続的な成長の鍵を握るとして世界的に広まっており、日本でも活況を呈しています。そうした面から、環境配慮品を企業備品にしたり、取り組みを伝えるイベント開催時の配布物としてグッズをつくるなどいかがでしょうか。
製品を作り、お届けする私たちの責任として、当社のSDGsに向けた取り組みをお伝えいたします。
誰もが実践できるエコスタイルを発信することを使命としている私たちは、商品の機能やデザインだけでなく、素材や生産環境にまで配慮して、ものづくりを行っています。
製品を通し、社会・地球の未来に貢献し続けていきます。
私たちが安く購入する製品の背景には、その生産をする発展途上国で人々が正当な対価を払われずに働いていたり、生産量を増やすため環境破壊につながるほど大量な農薬を使っている現実があります。
この問題を少しでも解決するため、私たちはフェアトレードコットンバッグを開発しました。
発展途上国の労働者に適正な対価を払い、地球環境にも労働環境にも配慮した生産を継続的にサポートすることで、地球全体として豊かになっていく。そんな未来を目指して、私たちはこの支援を続けていきます。
目標:1.貧困をなくそう、2.飢餓をゼロに、5.ジェンダー平等を実現しよう、8.働きがいも経済成長も12.つくる責任 つかう責任、13.気候変動に具体的な対策を、16.平和と公正をすべての人に、17.パートナーシップで目標を達成しよう
通常の綿花は大量の除草剤・殺虫剤などの農薬を使って育てます。1990年のピーク時、綿花に使用される殺虫剤は全農業での使用料の1/4にもなりました。これは地球環境だけでなく、そこで働く人々の健康にも大きな負担となります。オーガニックコットンはこのような農薬を3年以上使っていない土地で、有機農法によって育てた綿花のことです。地球や人々に優しいオーガニックコットンを普及させることが、より豊かな社会づくりのひとつと信じ、私たちは提供し続けていきます。
目標:3.すべての人に健康と福祉を、12.つくる責任 つかう責任、13.気候変動に具体的な対策を、14.海の豊かさを守ろう、15.陸の豊かさも守ろう
成長の早い竹素材を使った「バンブーファイバードリンクウェアの開発」、毎日使うものこそ、地球にやさしい素材を使った「リサイクルペーパー文具の開発」、廃材に新たな命を吹き込んだ「ラバーウッド雑貨の開発」、工場で余った端切れを再利用した「リサイクルコットンバッグの開発」、回収されたペットボトルなどから生まれた「再生PETのバッグ」、製造する際に出る革くずを再加工した「リサイクルレザー雑貨の開発」。
使うたびに地球環境に思いを馳せる。これらの製品が、そんなきっかけとなることを願っています。
目標:7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに、12.つくる責任 つかう責任、13.気候変動に具体的な対策を、14.海の豊かさを守ろう、15.陸の豊かさも守ろう
SDGsで重要なことはサステナブル=続けられることです。製造メーカーであれば、SDGsに取り組むことで利益を失い、継続できなくなってしまっては意味がないのです。
企業活動とSDGsを両立できる仕組みを作ること、消費者であればいっときの流行ではなく、当たり前の行動として暮らしにどう取り入れていくか。
SDGs17の目標を2030年までに達成させるには、それぞれの立場で具体的に行動していく10年がはじまっています。